右脳の空手ブログ

真義館 東京道場での稽古を通して、私自身が感じたことを書いています。

型稽古は何をもたらすのか?

型の稽古を繰り返すことによって外形が整ってきます。繰り返すことによって動かしている手足を動かす神経回路が出来てくるのだと思います。考えずに手足が動くようになります。 型の意味を正しく理解し、動きに「入り込み」の意識を加えてさらに繰り返すとき内面が動き出します。「入り込み」の意識を

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禅と武術(3)不立文字

禅では「不立文字」と言って言葉や文字によって悟りの道は伝えられないと言います。文字や理屈を超えたところに本質はあるということだと思います。それでも言葉や文字を伝達の手段として使わざるを得ません。 禅宗(臨済宗)の公案は文字ですが、公案は理屈に合わないことに対する答えを問い詰められ

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天の型と地の型で「入り込み」は強力になる

新型コロナ感染で道場稽古が出来なくなったとき、オンライン稽古がなされました。 その時、基本稽古の延長としての天の型と地の型の稽古が加わりました。もともと上級者に対しての稽古ですが、初心者にも稽古項目として加えられました。 ここではその具体的な動きを解説するつもりはありません。簡単

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入り込みとは

相手の攻撃を無力化するのが「入り込み」です。 「入り込み」の手段は、宮本武蔵の言うように「気」、「太刀」、「身」などといくつかあります。 このブログでは、「身」つまり身体の動きで入り込む方法について触れていこうと思います。これの習熟度が上がれば、「気」の入り込みにつながっていくと

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入り込みを意識した基本稽古

空手では型が重要と考えられています。 組手の動きを習得ための「組み手の型」と本来は「入り込み」を習得するための「古伝の型」と大きく分かれると思います。 「古伝の型」も本来の目的から離れて、体を鍛えることや観客に見せるためのものがあります。フィギュアスケートや新体操のように俊敏さや

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出来た!型をするように!(3)

先日体験見学に来た人がいました。 40代。極真会館で1990年から2000年にかけて数多くの優勝を果たした選手の道場で稽古を積んだ黒帯です。 鍛錬されたしっかりした身体の持ち主です。 「右脳の空手」を書店で見つけて、読んで興味を持ったとのことでしたが、内心「ほんとかな?」と思って

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足裏3点で立つのは人間のみ

大腿骨から脛骨からの体重は足が支えますが、足はひざ下からL字につながっているイメージを持っている人が多いような気がします。 これでは足首が固まり、踵着地の歩行ができません。実際は踵の骨はかなり長く、脛骨は距腿関節を介して足の骨とつながりますが、思っているより足の中央寄りについてい

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いろいろありますが、意識の固定

武術空手の大原則は「入り込み」であると述べました。 また、相手を無力化して崩す方法をいろいろな方向から触れてきました(これからも続けますが)。 分解組手などでそれまでと異なる取り組みを紹介するとき、理詰めの道場生には多少混乱を招くようです。学校で、一つの問題には一つの解答があると

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身体を整える簡単な体操

相手に立ってもらいます。両足を軽く左右に開いてもらいます。肩を前後に押されても崩れないように頑張ってもらいます。 最初に相手の肩の前から手を当てて後ろに力を加えます。相手は後ろに行かないように頑張ります。強い力は必要ありません。 その後、肩の後に手を当て、前方に力を加えます。今ま

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出来た!型をするように!(2)

館長はよく言います。「一人で型をやるつもりで」と。 これは分解組手などで相手の攻撃に対した時に、一人で型をやるように動けという意味です。 一人で型をやれば姿勢が崩れないし、力みも入りません。そもそも相手を崩す意思はないし、相手の存在は意識しません。理論的には理解できます。 現実に

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大坪 英臣

真義館 (Shingikan) 本部直轄東京道場責任者。
参段。『右脳の空手』著者。
東京大学名誉教授。

左脳ばかり駆使してきた人間が、あるきっかけで麻山慎吾師の率いる真義館空手(武術空手)の道にはまり込んだ。
「人生の目的はここにあったのか」と思うほど、筋力を使わない右脳空手の静謐な世界を堪能している。

大坪英臣 著『右脳の空手』好評発売中!!

右脳の空手
「人生の目的はこれだったのか! 学究生活40数年、定年後の私は迷っていた。 熱中できるものが欲しかった。 無謀にもフルコン空手を始めた。 3年後、武術空手に出合った。 麻山慎吾館長は神様だった。 筋力を使わない武術空手だった。超人状態も経験させてもらった。右脳の活性化で相手を倒すのである。 武術の本源は『愛』と知った。 左脳ガチガチの工学博士が飛び込んだ右脳の世界。 ここは、なんという豊穣な世界だろう!」−『右脳の空手』(風雲社)より抜粋