素人の私が皆さんに骨格構造の説明をするつもりはありません。お持ちのイメージを実際の構造に近づけていただく効果を知っていただきただけです。
背骨は前ブログで述べたように腰椎が体の厚み中央まで前弯して、その下部は急激に背部に向かい、仙骨、尾骨へとつながります。乱暴に言えば、お腹の真ん中を通って後ろに向かう腰椎のC型のサドルにまたがっている感じでしょうか。
仙骨は両側を仙腸関節を介して骨盤とつながります。骨盤の両側にある寛骨臼というくぼみに大腿骨の骨頭がはまっています。これが股関節です。股関節が上半身と下半身の境目になります。この意味では骨盤は上半身の一部と言えます。
ところで質問ですが、腰はどの部分を指すのでしょうか? くびれた部分ですか? 実は人体解剖上は腰は定義できません。はっきりしない腰の代わりに股関節は意識すべきだと思います。
脚はどのように体重を支えているのでしょうか?大腿骨は先端の骨頭が曲がっていて寛骨臼に斜めに入っているために二本の大腿骨は平行に並んでいるのでなく、膝に向かって少し狭くなっていきます。重力を内側に集めます。
ひざ下には脛骨と腓骨という二本の骨があります。体重は脛(すね)である太い脛骨が支えます。私もそうでしたが、ひざ下は一体の塊まるで均質な丸太として体重を支えているイメージを持ちがちです。このようなイメージだと、体重は正しい位置よりも後ろ寄りで支えられ、ふくらはぎで体重の一部を負担します。ふくらはぎが疲労しやすい人は脚の前部の脛骨で体重を支えているイメージを強くすべきだと思います。
さらに足首の動きのためにあり、重さを支える構造になっていない腓骨に負担をかけます。腓骨の両端は他の骨とは関節で繋がっていません。両端が浮いている状態で位置が簡単にづれます。私もこれに悩まされました。
さらに体重は足が支えますが、これは次回に述べます。