昨日館長によるオンライン稽古がありました。サンチンを中心とした稽古でした。
最初は統一体の説明がありました。これについては別の機会に触れたいと思います。
「受け入れる」についての話もありました。
空手の稽古は道場だけではないと、館長は常日頃言われます。「受け入れる」の空手の稽古として日常生活で行う方法を述べられました。
「受け入れる」はすでにブログに載せましたが、心と体の使い方として非常に大事なことです。大事ということは、ここでは相手に「入り込む」のに非常に有効であるということです。
「相手の話をそのまま聞く」が館長の言われた日常の稽古の方法でした。
我々は相手の話を分析したり、批判したり、自分の立場を考えたりしながら、相手の話を聞いています。また、相手の話の途中で意見を述べたりします。
空手の稽古としての聞き方はそれとは異なります。
真剣にただ聞くのです。自分の思考は停止して本気で聞きます。
途中で口をはさむのは禁忌です。絶対してはいけません。
かなり厳しい稽古であると思います。
筋力を使うことや相手の話を分析し口を挟むは、本能的な反応ですから、これをやめるのは非常に難しいですね。何か断食修行のような気がします。
しかし、稽古での「受け入れ」の効果を知っているので、これを深める方法として、日常的に「ただ聞く」の稽古を行うことを心に決めました。
曲がりなりにも筋力を抜いて効果が出てくるのには数か月かかりますが、それと同じぐらいかかるかもしれません。ただ、より頻繁に稽古の機会があるので、習得までの期間は短縮されるかもしれませんが。
ただ、明らかに意味のないうわさ話などは聞き流すことはできますが、真剣に聞くのはいかにもつらいことです。それでも真剣に聞くべきかは、後日館長にお聞きしたいと思っています。
相手が真剣に聞くと思うと、逆に話すことことにも真剣になるかもしれません。
型とともに行う日常の大事な稽古になると思います。