相手に立ってもらいます。両足を軽く左右に開いてもらいます。肩を前後に押されても崩れないように頑張ってもらいます。
最初に相手の肩の前から手を当てて後ろに力を加えます。相手は後ろに行かないように頑張ります。強い力は必要ありません。
その後、肩の後に手を当て、前方に力を加えます。今までと逆方向に力を加えられたので、前方に体は崩れます。
肩でなくとも、胸と背中を押しても同じで崩すことができます。
これが普通の身体の状態です。
軽い体操をします。
最初は、両腕を肩から下げて上下に揺らします。軽く両拳を握りっておきます。膝も緩めて軽く上下に揺らします。リラックスするまで20回程度上下させます。
次はつま先立ちをして同じ上下運動をします。
体操はこれだけです。
先ほどと同じように立ってもらい身体の前後に交互に力を加えて、身体の崩れ方を調べてみましょう。
身体はびくとも崩れない状態になっていることに驚くことでしょう。力を加えられても心も騒ぎません。
一つの説明は、バラバラな方向を向いていた細胞が、体操によって上下方向にそろったからです。
上級者は常にこのように不動の身体になっていると考えられます。
体操をしなくても、全細胞が上下方向にそろったというイメージでも身体は変わります。
あなたも上級者になってみましょう。
ところで、女子プロゴルファーの世界ランキング3位である畑岡奈紗選手には決まった儀式があります。ショットの前に飛球線の後方に立って軽くその場飛びを2度します。「上半身の力みを抜くため」だそうですが、これで体幹を整え、重心を下げているのだと思います。