真義館の活人空手をしていて、本当にありがたいと思うことは技を検証できることです。
どの格闘技や武術も技が正しくできたかどうかは相手を倒せたとか決定的な打撃等が相手に入ったなどで検証できると言えます。が、ここでの検証とは要件が異なっていると思います。
第一の要件は攻撃手と受け手が身体的に衝突しないということです。攻撃が途中で止まることを含めて衝突しません。
第二の要件は最終的には攻撃手の身体が大きく崩れることです。
第三は攻撃手が倒されても楽しい気分が残ることです。
第三は武術としては必須ではないかもしれませんが、真義館東京道場としては大事なことと考えています。
攻撃手は希望通りの方向に動けた結果なら崩されても気持ち良く楽しいのが普通です。崩されるのは自らの筋力によって崩れるのです。体が大きく飛び、着地時に衝撃を受ける場合はあります。が、通常は、攻撃手は大きく崩れても膝から崩れて大きな衝撃はありません。また受け手も攻撃手に大きな衝撃を与えないように心がけます。その心が技のかかりを良くします。
攻撃手を崩すときできるだけ筋力を排除します。できれば軽く優しく触れるだけで崩したいものです。優しく触れることの繰り返しで、心身が変わっていくことになります。
クリスマスの日にある道場生からお菓子をもらいました。それはまだお会いしたことのない彼の奥様からのプレゼントでした。手作りのシュトーレンでした。
空手を習い始めてから彼の性格が変化してのだそうです。奥様から見て激しい性格が温和に変化されたのだそうです。それで、私にお菓子を作りたいと思われたそうです。
プレゼントとしてこれほどうれしい物はありませんでした。
息子さんも最近よく話しかけてくるそうです。今までは仕事のできる父親として尊敬はされていたそうですが、近しい関係ではなかったそうです。それが変わったのです。