道場生のために書いています。
サンチン は心身を鍛えてくれる大事な型です。すべての型の基本となります。
まずは外形を整えることです。
運足における両足の間隔や前後の関係を正しく保つことは大事です。
両足の内旋、つまりつま先の内側への絞りが重要ですが、股関節が固い人、特に高年齢者には難しいことです。
難しいからと自分はこの程度が限界で、これ以上は内旋できないと決めてしまうのはよくないことです。ほんの少しでも内旋角度を増やす努力を続けることが重要です。これは私自身への自戒の言葉です。
両臀部を外旋して仙骨を両側から挟み込むようにします。仙骨を前に押し込むようにして立てますが、その立てた仙骨で運足をします。勘違いしないことは仙骨を立てるために臀部など力を入れてはいけません。脚は脱力をしていて特に膝に力が入ってはいません。
このように足を内旋して仙骨を立てることで下半身が鍛えられます。筋肉的な鍛え方ではなく、気が通った下半身ということです。
腕受けにおいて、腕を下に伸ばしたまま、肘を身体の中央に寄せますが、この時力を入れてはいけません。特に肘は脱力しています。肘が身体の中央に来たら肘の位置を変えずに拳を旋回し腕受けをします。ゆっくり呼吸に合わせて行います。
腕受けあるいは突きあるいは運足では呼吸と動きに合わせます。鼻で軽く吸った後にイチ、ニィ、サンとゆっくりと息を吐きます。周りの人に呼吸音がはっきり聞こえるように呼吸します。
中割れ は両拳を重ねて拳頭で相手の中心を狙います。ゆっくりとした呼吸に合わせて、親指を中心に向かせて狙った個所に向かって手刀を出します。手のひらで中割れの中心へ巻き上げますが、エネルギーを掬って巻き上げます。
虎口 は左右の手の動きが異なりますので外形が整うまで繰り返し行う必要があります。両肘が体側の外に出ないことが重要です。また両手を体側の外に振り回さないことも重要です。
虎口開始の甲同士を向き合わせた両手の上の手は、手のひらでエネルギーを感じて胸とつなげて、引き手のあと掌底を相手の顎に出すときにエネルギーを相手の顎に当てます。
引き手の 肘の位置は突きの引き手と同じ位置まで 十分後ろに引く必要があります。
引き足は前進の運足と同じ足の幅を保つ必要があります。両足の幅が狭く、前後に開きがちになりますが注意が必要です。足の内側への絞りが緩まないようにしてください。
サンチンの内面を保つ ことがあらゆる動きで重要です。
サンチンの型の身体の感覚を保って技をかけることができます。 例えば、両構えの胸の感覚、腰、脚の感覚を保って前に進んで相手を倒すことができます。
腕受けの感覚を保って前に進んで倒すこともできます。
右サンチンで相手の右側に入り崩すこともできます。
さらに、サンチンの感覚でナイファンチンをするなど 、他の型もサンチンの身体の感覚で行うことが重要です。