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剃刀を持つ手

先日理髪店に行きました。

さっぱりしてもらった後料金を払いながら、ひげを当たってもらっている間に思いついたことを理容師さんに試したくなりました。

力を入れないでふわりと構えますが、外から力を加えてもそれを崩すことのできない身体を締まった身体と言います。状態です。

例えば腕受けをして、締まった身体なら他人がその腕を動かそうとしても腕受けの手はカチッと身体にはまったように動かすことはできません。どの方向に力を加えても固い芯があるように動かせないのです。腕受けをしている人は、リラックスをしていて筋力は入れていません。

もし筋力で外からの力に対抗しようとすると、腕受けの関節には遊びがあり、ぐらぐら動きますし、さらに外からの力を増やすと身体全体が倒れるように崩れてしまいます。

身体の状態を分類すると、

1.筋力を入れないと、外からの力に全く抵抗できない腑抜けの状態になるのが普通です。

2.あるいは筋力で頑張るけれど崩されてしまう状態になります。

あるいは、

3.力を入れていないけれど、外からの力では崩されない状態

このことは、何度か言ってきました。

3の態にすることが、武術空手の大事な目的です。

3の状態の身体で相手に触れると力を入れずに相手を崩すことができます。

正しい型を繰り返すことでこの身体は作り上げられると言ってきました。

さて、理容師さんの話に戻ります。

手を前に出してもらい5本の指を軽く広げてもらいます。最初は広げられた指は腑抜けの状態で人差し指で触るとどの方向にも動きます。

そこで、

「剃刀を持つ手にしてください。」とお願いしました。理容師さんが剃刀を持つ手をすると、こちらが人差し指で理容師さんの5本の指も動かそうとしてもガチッと固定されていて動きません。つまり、上記の3の状態になっているのです。

理容師さんはリラックスして筋力は入れていません。軽く空中に手を出しているだけです。

「やっぱり。」と思いました。剃刀を持つとき、筋力は入れずにリラックスをしています。緊張して筋力が入っていれば、お客さんの皮膚を切ってしまいかねません。理容師さんはリラックスしていても真剣になっているはずです。いい加減な気持ちで剃刀でお客の顔を当たれません。身体も外からの力で崩れない状態になっています。

これは武術をおこなうときと、同じ身体の状態です。

日本人は、右手でお箸、左手でご飯じゃわんを持つ格好をイメージすると同じ身体の状態になります。リラックスをしているが崩れない身体です。

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