館長のオンラインによる指導がありました。
以前は月に一回東京道場に館長が来られて直接指導を受けることが出来ました。現在は新型コロナのためにオンラインによる指導に代わっています。
術の習得は、術をかけてもらい崩されることが不可欠です。崩されることを通じて身体に伝わる感覚が体に残ります。
オンライン稽古はその大事な直接の触れ合いがないので不十分ですが、メリットもあります。指導者と画面上一対一で向き合えるので型の外形の習得には向いていると言えます。
館長はサンチンにおける力の抜き方について指導されました。まず上体の動きにおける力の抜きと正しい動きの関係です。肘の力の抜きを強調されました。
次いでサンチン立ちの足の絞り、内旋について触れました。私には私自身へのアドバイスのように響きました。
もともと身体が固い上に、年齢のために股関節は柔軟性を失っています。馬鹿げたことに無理なストレッチを依頼し右股関節を半脱臼し、さらに右ひざを故障しています。どうしても足の内側への絞りは出来ません。
館長は言われます。「自分の身体ではこれ以上足を絞れない。この程度の絞りで良いだろうと自分で限度を決めてしまうことが型の進歩を止めてしまいます。」「術のかかりはその限度に応じた程度で終わってしまいます。」「足の絞りが進歩を表しているつもりで稽古してください。」「突然楽にできるように変化することがあります。」
私がまさにそうでした。限度を決めて諦めていました。それにもかかわらず進歩をしたいと願っていたことはやることをやらないで望むという誤りをしていました。
仙骨を立てた下腹部・骨盤部分で足を動かします。腰の前を開き後ろを狭めるように両臀部を外旋します。両臀部で仙骨を包み込むように前方に押し込みます。その仙骨を使って足を内側に絞りサンチンの運足をします。膝には力みはありません。
このことで下半身が鍛えられると館長は言います。
その教えに従い、自分の限界を破ることにします。所詮自分の決めた限界ですから。