ここでは、型による武術空手習得について述べていきます。
古伝の型は不思議な力があります。正しい型ができればそれだけで相手を崩す力があります。
稽古を始めて、基本稽古やサンチンなどの型を教えられます。
型の動きの順番などの外形を覚え、さらにサンチンによって呼吸を覚えていきます。
動きと呼吸が一致し始めると、余分な筋力が抜けていきます。身体の各部が統合された動きになっていきます。さらに進むと空間の捉え方などが変化していきます。
我々は筋肉を使った動きをする日常をしているので、筋力を使わない身体の操作法を習得するのに時間がかかります。特に格闘技経験者は相手を倒すことを目的としてきているので、アドレナリンで筋力を増大して相手の筋力を凌駕しようとします。そのためにふつうの人よりも型の内面の習得に時間がかかるときがあります。
ただし、経験者は空手の動きに慣れており、動きを見てすぐに覚える修練をしているので、型の順番そのものはすぐに覚えられ、また外面としての動きは正確です。さらに迫力もありますが、基本は筋力を用いた動きです。相手に軽く触れるだけで相手を崩す武術空手の動きにはなかなかなりません。
筋肉を使わない身体はどんな体でしょうか?