以前に胸の中丹田は情報やエネルギーを交換する場所、お腹の下丹田はエネルギーを貯める場所という話をいたしました。
昨日のオンライン稽古において麻山館長が丹田について言及されました。
「丹田や中心が出来ていない人が見られますが、技がかかりにくいと思います。丹田は解剖学的にはここであると明確に示される部位ではありません。しかし型をやりこむことではっきりと意識できるようになってきます。イメージで作るものではありません。」
その後の道場生とのやり取りで追加して以下のように言われました。
「型稽古とはイメージするというものではありません。もちろん最初はイメージしながらの稽古となりますがイメージが大切というわけではありません。
型稽古とは真剣に稽古するということです。徹底した型稽古を何十回、何百回、何千回、何万回とするうちに丹田や中心が生み出されてきます。
まだ生み出されていない人は型稽古が足りない、もしくは日常に活かしていない場合があるのではと思って自分を見つめてください。
よくある、身体操作等の動作は遅いため命を守るための空手の瞬発力とは全く違うものです。
徹底した型稽古の積み重ねとそれを日常に活かして初めて一歩進めたことになります。
注意すべきは正しい外形も学ばなければ真剣にやっても心身は開発されないということです。
真義館で学んだことを日常で実践することが衝突の世界から調和の世界に変えることができる一つの方法です。」