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生きるために衝突する、衝突しない武術

相手が攻撃してきた時、自然にその攻撃を防ぎます。よけたり、払ったりします。これは人類が太古から生存をかけて身を守ってきた本能です。反射的に反応します。考えるよりはるかに早く反応します。

よけられた相手は、また反射的に殴りかかります。拳同士、拳と身体の衝突の応酬行われます。

時代劇映画では、河原におけるやくざの組と組との抗争が定番です。切りかかってくる刀は本能的に刀で受けます。受けられると、また振り回して再度切りかかります。チャリンチャリンの連続となり、チャンバラとなるわけです。道具を使う場合も、衝突の繰り返しとなります。

お互いに衝突を繰り返しの中で、スピードが速く、タイミングが適切、力が強い方が勝利します。

攻撃を紙一重でよけて、そのまま攻撃に転じることも可能でしょう。格闘家はこのような訓練に心血を注ぎます。しかしそれでも一連の動きは相手にダメージを与える衝突すること目的です。

武術は攻撃を衝突せずに制します。最初に相手の攻撃を制して無力化しています。相手に触れて衝突したように見える場合も、すでに木偶の坊と化した相手を崩す後処理にすぎません。

剣の場合も相手が切込んだ時には無力化されていて、切っ先は届いていません。その状態では身体が固まっていて攻撃手を切ってしまうことができます。あるいは投げ飛ばすこともできます。

攻撃を制するのは内面の動きを使います。

内面の動きとは?との疑問が出てきますが、これはおいおい触れていくことになる大命題です。ここではけんかや格闘技の衝突する本質と武術の本質とは全く異なると言っておきます。

最近の動画で、麻山館長がメリケンサックをはめて殴りかかってくる相手を制するものがあります。相手は空手の元世界チャンピオン広島支部長です。

メリケンサックの両拳は自由に殴ってきます。館長は素手でさばきますが、早いスピードで攻撃してくる拳に触れれば当然けがをします。もちろん大きく下がればメリケンサックは触れませんが、攻撃する側は図に乗ってさらに強い攻撃を仕掛けます。

動画の最初の段階では、館長は相手の攻撃に合わせて小さく下がり、1,2回メリケンサックをぎりぎりの間合いで避けて、次の瞬間相手に入り込んで倒しました。

次の段階では相手が最初に殴りかかった瞬間そのまま倒していました。

最初の段階も、避けているのではなく館長の内面の動きで攻撃の手が伸びなくて届かなくなっていたのです。

そこには衝突はありません。なぜそんなことができるのでしょうか?

時間をかけて述べていきたいと思います。

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