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心がすべて?

少しもとに戻りましょう。

相手が攻撃を仕掛けてきたとき、攻撃を防ぐ動きをするのが自然でしょう。また、恐怖を感じたりするでしょう。このような心身の状態では、相手の攻撃を無力化してさらに崩すことは全く不可能だと思います。

攻撃に対抗する心身の動きは相手の攻撃力を強める働きしかありません。接触する部分は衝突が起こります。衝突の繰り返しの中でこちらの筋力やスピードが優れていれば攻撃する相手を倒すことができます。スポーツの世界ではこのように優劣が決まります。

しかし、相手を無力状態で崩して制することを目指している武術には最初の生じる衝突も排除します。

衝突が生じても、攻撃する相手に敵愾心を抱いたり相手に敵対する心を持てば、相手の身体はこちらの動きにさらに対抗する動きが本能的に出てきます。

身体の動き方をいくら工夫しても、衝突をなくすことはできません。相手の攻撃を無力化することはできません。

では、どのようにすれば相手の攻撃を無力化できるのでしょうか?

型による「入り込み」の話をしました。心の持ち方による「入り込み」もあります。心?

頭が混乱しますね。

結論を言えば、相手と調和する心を強く持てば結果として相手を制することができようになるのです。皆さんの頭には????

宗教の世界ですか? もちろん違います。信じる、信じないの世界ではありません。

武術の世界は相手を崩すということで実証ができます。

現実問題として、闘争の場で相手と調和しようとする心が持てるのか? 持てたとして本当に効果があるのか? そのような軟弱な心を持った途端、強い攻撃を受けてしまうのではないか? 想像しただけで不可能の文字しか出てこない。これが正直な気持ちでしょう。

入門して何か月はそんな状態が続きます。

ただし、先生や先輩同士の分解組手を見たり、彼らに攻撃を仕掛けてみると、説明の通り、衝突がない状態で崩されてしまう。入り込みされてこちらの攻撃の手が止まってしまうし、その後に軽く触れられてまま崩されてしまう。この現象は疑いない事実です。人ができるから自分もできると信じて試すしかありません。

「入り込める」具体的な心の持ち方について追々触れていきましょう。

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