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出来た!型をするように?!

「え!これでいいんですか?」

分解組手が成功した時によく聞くセリフです。

今日は分解組手の稽古の時に「型を一人でするように」をテーマにしました。

女性での最高年齢の道場生はすでに傘寿をお祝いしています。ジャズを本格的に歌い、油絵を描き、積極的に人生を楽しんでいます。

積極さと曲げず嫌いとは多少関連があるようです。分解組手の時にどうしても力が入ってしまいます。どうしても相手を崩したくなるので無意識に力が入ってしまいます。これは皆に共通する悩みです。

さらに、彼女の欠点として着地するときに滑らかにいかずドスンと踏み込んでしまいます。

最初の課題をします。

両腕受けの構えの両手首をつかんでもらい下から支えてもらいます。支えてもらっている相手を崩します。恒例の練習です。

今日のテーマは「型をするように」です。サンチンで型をするように両腕受けをを作り支える相手を崩します。

これが言葉の不便さです。「型をするように」は下げた両腕を肘を支点に外転し上げる両腕受けの形まで動かすことでしょうか?

多くの人は動きに気を取られます。外形です。

大事なことは相手がいて攻撃を仕掛けて来ても(この場合は両手首を握っていても)、一人でサンチンをするとき両腕受けをする過程で生じる身体および空間の感覚を再現し大事に保持することです。

一人で型をやるときの身体の前面の感覚、例えば両腕が集めて胸の前面に貯めたエネルギーを感じ、胸を開く感じ、あるいは股関節や下腹部の脱力し重くなった感覚などを再現し大事に保つことです。皮膚感覚に注意を払うことです。

その感覚を大事に保持たまま相手に摑まえられ両手首を下に静かに下げます。これで何故か相手は崩れます。ここに力を加える感覚は一切ありません。 

これが「型を一人でする」ようにです。相手の存在は意識の中にありません。

失敗するのは、自分の両手首を掴んでいる相手の両手に力を加えることです。無意識に体を前に倒して体重をかけます。相手を崩すべき存在としてまともに付き合っています。

彼女は何回かの試行の後相手をいとも簡単に崩していました。その上半身は力みなくすっと直立していて踏み込みもスムースです。

今までも相手を崩すことがありましたが、途中で引っ掛かりがありました。今回は非常に滑らかに崩せました。

「初めて力が抜けていた!」と感激の声を出して喜んでいます。

次の課題の腕受けの分解組手に移りますが、同じように簡単にはいきません。相手が右拳で突いてきますし、左腕受けをした後右足は邪魔になる相手の脚を乗り越えるために身体がどうしても崩れます。さらに右手で相手の肩に触れていきますが、どうしても肩を押してしまいます。

相手の存在が丸々気になります。

一人で腕受けの型をしたときの感覚が途中で消えてしまい、相手を崩そうモードになってしまいます。

「型の感覚を大事に!感覚を大事!」と何度も声をかけられて、力みのないまっすぐ立った身体が静かに動いたと思った瞬間、相手は膝から崩れていました。

その後は何度も腕受けの稽古は成功しました。

「初めて力が一切無い状態で相手を崩せた!」

長年の悩みを払拭した彼女は大喜びの表情で道場を離れました。

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詳しくは大坪英臣道場長著『心を使う 右脳の空手』(風雲舎)』

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